トンネルのHitboxerブログ

ヒットボックスコントローラについて

【ダメです】Logicool F310は乗っ取りに向きません【パッド乗っ取り】

F310は乗っ取りに向きません

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 前の記事で乗っ取りに挑戦すると宣言したこのコントローラ”Logicool F310”ですが、

 

諦めました・・・

 

 それについて簡単に解説するとともに、解決策を紹介したいと思います。

 

途中までは順調に進んだが、

 まずは開けてみましたが、仕組みは結構簡単でした。

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 ねじを外して、中のゴムパッドをとると、基板にご対面です。

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 この基盤を見る限りでは、単純に導線をはんだ付けしてのっとってしまえば問題ないように感じますが、ここで最初の問題点が

GNDが共通ではない

 

 ホリのワイヤードコントローラーライトでは、すべてのランド(金属露出部分)のGNDが共通になっており、そのどれか一つからGNDを取り出すとほぼすべてのボタンを動かすことができました。

 

 一方でF310では、ボタンはある程度のグループに分かれており、十字キー十字キーの他のボタンはそれぞれのグループで共通するGNDがあるようです。

 

 これが何を意味するかというと、SOCDクリーナーの取り付けに難儀するということです。

 あれはGNDに接続されるとボタンが押されたことになる仕様を用いて作られているため、このコントローラーでは使えなくなってしまいます。

 

 したがって、乗っ取りはややめんどくさいことになりそうです。

 

最大の問題が襲来、それはトリガーボタン

 Vトリガーのことではなく、RTとLTボタンのことです。

 実はこれが乗っ取りをあきらめるに至った最大の障害でした。

 トリガー部分を分解していくと、アナログスティックにも使われている可変抵抗が出てきます。

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 これで押されているか、どれくらい押されているのかが判定されるというわけです。

 

 とりあえずこれを研究するために可変抵抗を取り去ってみました。

 

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 するとそのボタンは押されたままの判定になりました。

 ちなみにこの画面はコントロールパネル→デバイスとプリンターの表示→コントローラーのところを右クリック→ゲームコントローラーの設定→プロパティからいけます。

 F310はXinputとDirectinputが選べますが、Directinputのほうがトリガーボタンの表示が見やすいです。

 

 調べてみると、可変抵抗はおよそ1から10kΩ程度の大きさであり、ランドの上二つがトリガーボタンに関係していることがわかりました。

 下の一つはどうやらX軸とかに関係しているようですが、特に放置で問題ないようです。

 

 最大の問題として、上二つが絶縁されるとボタンが押され、導通するとボタンが押されてないという判定になります。これでは乗っ取りは難しいですね。

 これをもって、F310の乗っ取りは断念されました。

 

あるにはあるよ、解決策

 簡単にいえば、リレースイッチやアナログスイッチを間に入れれば乗っ取り自体は可能です。

 しかしながら、ボタンの反応速度として、1フレーム未満ですが遅延が生じかねません。格闘ゲーマーとしてはあまり推奨できないことになりそうなので止めます。

 

なんかいい解決法があるという方はご一報お願いします。

 

 

以上です。