トンネルのHitboxerブログ

ヒットボックスコントローラについて

【パッド乗っ取り】最も詳しい!! ワイヤードコントローラーライトの乗っ取り解説

UFBが買えない? なら乗っ取るしかない!

 

 私の自作ヒットボックスはすべてパッドを乗っ取って作っています。そのパッドがワイヤードコントローラーライトです。

 

 PS4のコントローラーの中でもとても安く、乗っ取りもしやすいと思います。早速その手順を解説していきます。

 

 

分解

 

 裏面のねじ六つを外して、バカっと開けます。

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大きい基盤が二つと、小さな基盤が下に一つ上に二つあるので、ねじなどを外して取り出します。

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黒やグレーのゴムなどを取り外します。

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いらない部品を取り外します。アナログスティックが必要なら切らないでください。私には不要なのでぶった切りました。

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分解は終了です。

 

 

パソコンにつなぐ

 

 ワイヤードコントローラーライトはパソコンでも認識します。ここで細かいパッドの情報が見られるので、見ながらやっていきます。

 Windows10の場合です。「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」の下の「デバイスとプリンターの表示」→HORIPAD mini4を右クリック→「ゲームコントローラーの設定」→「プロパティ」 とやると下の画面になります。

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 この画面を見ながらやっていくことをお勧めします。

 

 

乗っ取り

 ランドという金属がむき出しになってるところに導線をはんだ付けすると、「乗っ取り」することができます。

 ここからは、自己流のやり方を紹介します。

 

普通ボタンの乗っ取り

一番簡単な十字キーの乗っ取りです。

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 GNDはLeftの上側からとりました。GNDの見分け方は、緑に直接つながっているほうです。GNDはここ一つから取り出します。

 その反対側のランドからはんだで導線をつなげると、そのボタンを乗っ取ったことになります。例えば、Leftの下側とかDownの右側とかです。基盤を見ると、何か伸びているほうのランドです。試しにGNDと接触させると、さっきのパソコン画面が動きます。

 5Vというところからとっているのは、SOCDクリーナーを将来導入することになった時の電源用です。とりあえず乗っ取りたい人には不要です。

 

 これをほかのボタンでもやっていきます。

 

 

LRボタンの乗っ取り

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 実はL2R2は、さっき取り出したGNDに接続しても反応しません。「ADC」と書いてあるところに接続されることで反応します。パソコン上で試してみるといいでしょう。

 そこで、上の写真のように乗っ取っていきます。

 

 

アナログスティック系の乗っ取り

 

 アナログスティックをぶった切った人は必見です。

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こうやってどのランドがどのボタンなのかを確認しながらやります。


ここでは10kΩの抵抗を二つ使います。

 

「GND」と「RY」とを抵抗で接続。

「RY」と「RX」をブリッジ(ただはんだでつなぐ)。

「RX」と「LY」をブリッジ(ぶった切った導線を使う)。

「R3]や「L3」を乗っ取り。

「LY」と「LX」をブリッジ。

「LX」と「V_CTL」とを抵抗で接続。

 

よってこうなります。

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こうすると、パソコン画面で、情報がきれいに整います。

 

これで、乗っ取りは完了です。

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 乗っ取った導線の被覆をはがして、GNDと接続させて動作確認をパソコンでしましょう。ボタンの番号がちゃんと光るかを確認したらホットボンドで固めます。

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不安なら、もっとがっつり固めます。

 

 

以上で作業は終了です。

 

まとめ

 ここでやったことは、他のパッドでも応用できると思います。特にGNDをきちんと調べることは大事なことです。

 パソコンはぜひ活用してください。はんだが多くなりすぎてブリッジしたり、全然動かなかったりしてしまうことがチェックできます。

 

 

以上です。

 

【SOCDクリーナー】4.5 NANDゲートだけ編

NANDだけのSOCDクリーナー

 下の記事で、「NANDのやつは作ってない」と書きましたが、やっと完成したので記事にします。

 

tunnel-the-hitboxer.hatenablog.com

 

 

 こちら、完成版の写真です

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 このSOCDクリーナーの最大の目的は、

「直接GNDにつながなくても、GNDと同じ電位に接続すればパッド基盤は反応するのか」を確かめることです。

 

 仕組みとしては、前々の記事で紹介した「NANDゲートのみでアナログスイッチを使わないSOCDクリーナー」をもとにしています。あれをユニバーサル基盤上に実現しただけです。

 また、さらなる実験として、左右だけでなく上下も同時押しでニュートラルにしてあります。これで影ナル者の空中波動が出しやすくなるかどうかを確かめます。

 

 結論としては、パッドは正しく反応します。

 おそらくですが、格ゲーコントローラー専門店のJasen's Customさんで取り扱ってるSOCDcleanerは、このNANDだけでつくったものです。ロジックICが二個しか載っていませんから。

 

 また、このSOCDクリーナーは自作にお勧めです。なぜなら、ブレッドボードを使うことで簡単に回路が組めるからです。

 

 私のユニバーサル基盤の裏配線は、実はブレッドボードと同じく基本的に横に伸ばしているだけです。十分な大きさのブレッドボードさえあれば、はんだ付けすることなくこの回路を組むことができます。

 

 一度組んでみてはいかがでしょうか?

 

 それはさておき、これで「GNDと同じ電位」でパッド基盤が反応することが分かりました。そのおかげで最終兵器であるArduino(アルディーノ)を使ったSOCDクリーナーづくりに取り掛かることができます。

 それについては別の記事で。

 

 

以上です。

【SOCDクリーナー】⑤ Arduino(アルディーノ)でSOCD編

ニュートラルも後押し優先もどちらもできる。そう、Arduinoならね

 

Arduinoとは

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 Arduino(以下アルディーノ)を知っていますか?

 アルディーノとは、マイクロコンピュータ、いわゆるマイコンと呼ばれるものです。入力に対する出力を、組み込んだプログラムを用いて自由にコントロールすることができる優れものです。

 

 これは、まさに最強のSOCDクリーナーの素材です。

 論理回路では難しい「左右で後押し優先」にすることができます。また、切り替えのスイッチを付け加えることで、同時押しの処理を切り替えるようにすることもできます。

 さらに、はんだ付けが劇的に簡単になります。はんだ付けの量も難易度もかなり下がりますから、はんだ付けが苦手な人でも論理回路使うよりは簡単に組むことができるでしょう。

 

 悪いところもあります。

 

 論理回路よりは遅延が大きいと思います。小さいとはいってもコンピュータなので、論理回路よりも処理は複雑だと思います。どこまで影響があるかは謎ですけど。

 

 最大の問題はプログラミングが必要だということです。

 アルディーノは基本的にC言語C++を用いたプログラミングに従って動作します。プログラミングができなければ、一生このマイクロコンピュータを動かすことはできません。

 

 

 私の話をすると、プログラミングの知識はもちろん、アルディーノの知識も全くない状態からインターネットで調べまくって完成させました。

 だから、みんなできます。きっと、たぶん、おそらくは、、、

 

 

ミニ情報

 下の動画は英語ですが、アルディーノでSOCDができることが分かった動画です。この動画の概要欄からアルディーノのプログラムが入手できるかと思いきや、リンク切れか削除されたかでリンク先が表示されません。残念


Modding a HitBox for asynchronous horizontal SOCD

 

というわけで自力で作ってみた

プログラムとシミュレーション

 まずはプログラムを考えなきゃいけません

 

 プログラムの基本については、「アルディーノ プログラム」とか「アルディーノ スケッチ」とか入れるとたくさん出てきます。

 

 何にも知らない状態からアルディーノを手に入れてプログラムするのは無理があるってものなので、まずはシミュレーションをします。

 

 そこで利用したのがこのサイトです。

www.tinkercad.com

 これでブラウザ上の回路シミュレーションができます。アルディーノのプログラムを書いてみて、回路を組んでみて、といったようにシミュレートできます。英語のサイトで、かつサインアップなどしなければならないのがやや面倒です。

 

 これを用いて、左右や上下の同時押しの仕様を考えていきます。ニュートラルにするのか後押し優先にするのか、切り替え可能にするのか、などなど考えていきます。

 

 私の場合は、プログラムを考えるのに一週間はかかりました。全くの初心者だったので、いちいち文法を調べながらだったからしょうがないかもしれませんが。いざ作ろうという方は、時間がかかることを覚悟しておくといいでしょう。

 

 

 私が作ったプログラムはifwhileの二種類の関数で完成しました。仕様としては、後押し優先とニュートラルが切り替えできるようにプログラムしました。その詳細は、長すぎるのでここでは書きません。

 

 

Arduinoの入手と回路製作

 

 冒頭の写真のアルディーノは「Arduino uno」というアルディーノの基本形です。アルディーノには様々な種類があり、より大きいのから小さいの、かなり安い互換品まで様々です。

 

 今回私が使ったのは「Arduino nano」というunoより小さい種類の、さらに互換品です。ヤフーショッピングで二つで送料込み1000円弱でした。安い、安すぎる。

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大きさは半分くらいですが、性能は据え置きです。左側のUSB(Mini-b)を使ってパソコンから作ったプログラムをスケッチ(書き込み)します。

 

 こいつを使って回路を組み、ユニバーサル基盤に乗せたものがこちらになります。

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 導線の量がかなり少なくなりました。

 

仕様の説明です。

 

  ピン番号D2,D3,D4,D5をそれぞれGNDとショートさせると、それをコンピュータが感知してピン番号D9,D10,D11,D12の電圧をそれぞれGNDと同じ電位にし、そこに接続したパッド基盤が反応します。

 前の記事で、GNDに直接つながなくてもパッドが反応することが分かったのでそうしました。

 digitalReadに使ったピンはすべてinput_pullupにしてあります。

 右のピンヘッダは、刺し込んでD6とGNDをショートさせることでSOCDの切り替えをするためのものです。刺さなければ後押し優先、刺したらニュートラルになります。

 

 動作確認して完成です。

 

まとめ

 今回がSOCDクリーナーについての総まとめになります。自分がSOCDクリーナーの研究をしながら、こうしてブログに情報を上げてきました。

 ここまでSOCDクリーナーに焦点を当てたブログはないのではないかと思います。特に自作することに関してはどこにも負けない情報が載せられたと自負しています。

 ここまでで、自分が知っているSOCDクリーナーに関する情報のほぼすべてを書くことができました。誰かの役に立てば幸いです。

 

 

以上です。

【自作ヒットボックス】世界最小?ヒットボックスの話 その0 計画始動

世界最小を目指して

 

 今まで、前もって作っていたものの詳しい紹介や解説ばかりをやっていたので、ここらで一つヒットボックスを新しく作りたいと思います。

 

 その計画とは、世界最小(?)のヒットボックス、名付けて

Pocketbox計画

(ポケットボックス)

 

 まあ、ほんとにポケットサイズになるわけがないのですが、今までのヒットボックスの中では最小になることを目指します。

 

 個人的なこだわりでボタンはすべて30Φにするので、24Φのものよりは大きくなってしまうかもしれませんが、許してください。

 

 続編をお楽しみに!!

 

 

以上です。

【SOCDクリーナー】④ ロジックICとアナログスイッチで製作編

ロジックICで電子工作

 

設計

 

 前回の記事では、論理回路の組み合わせ方を紹介しました。次はそれをもとにして、ユニバーサル基盤にどのような回路を作っていくかを考えます。

 

 論理回路が実際に部品として扱われる場合、それらはロジックICと呼ばれます。電子工作屋さんとか通販で売っており、一つ100円しないくらいで買えます。

 千石電商さんとか、秋月さん、マルツさんとかで売ってます。

 

アマゾンにもありましたが、おすすめはしません。

 

 

 ユニバーサル基盤上の設計には、それ用のソフトもありますが、個人的には手描きがいいと思います。私は方眼を印刷して、その上に導線やICの場所を書き込んでいきました。

 

 参考までに、アナログスイッチを使った時の設計図を載せます。あまりきれいではないのでそこはご了承ください。

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黒い線や赤い線は裸線、青い線や緑の線はジャンパ線を表しています。

 

 ロジックICは、上からAND,XOR,アナログスイッチです。

 

 まあ、設計は基盤の大きさやコネクターの選び方などでさまざまに変わってくるので、オリジナルを考えてみてください。

 

 あとでも話しますが、このユニバーサル基盤は思ったより小さかったので、作っているときはかなり大変でした。ユニバーサル基盤は大きめのものを選ぶといいでしょう。

 

 

 下側の文字の説明をします。

 

 Vssが電源です。そこには、パッドの基盤のどっかから「5V」と書かれたところを見つけて線を引っ張ってきます。パッド基盤によっては5でなく3.3とかもあるらしいですが、そうなった場合はそのロジックICがその電圧で動くかを再確認してください。たいていのロジックICは5Vなら動きます。

 

 GNDはパッド基盤のどこから引っ張ってきてもかまいません。

 

 上下左右のどれかにはパッド基盤の上下左右から線を引っ張ってきますが、GND側からとってきてはいけません。

 

 上の上下左右からは三和電子の押しボタンスイッチを接続します。そこをショートさせることで、ロジックICを通った信号が下まで降りてくるという仕組みです。

 

 

 ロジックICの使い方はやや複雑です。

 使わない入力ピンはVssまたはGNDに接続しておく必要があります。

 使わない出力ピンは何にも接続しません。

 ロジックICにとって、信号ありとはVssと同じ電圧がかかること、信号なしとはGNDと同じ電圧がかかることです。したがって、三和押しボタンスイッチでVssとショートさせる入力ピンは、抵抗をかませて常にGNDに接続させておく必要があります。抵抗はかなり大きめで、私は30kΩのを使いました。それが左上の4つの抵抗です。

 

 今すぐにはわからないかもしれませんが、いざ作るとなったら上のことに気を付けてください。より詳しくは、ロジックICの使い方とかで検索してください。

 

 ロジックICが正しい順序で接続されているかを何度も確認して、大丈夫だったら次のステップです。

 

いよいよ製作!!!

 

 基本的には、設計図通りにはんだするのみです。

 注意があるとすれば、ロジックICは熱に弱いのでICソケットというものを使います。そちらをはんだ付けしてからロジックICを差し込むといいでしょう。

  たいていのロジックICは14ピンです。

 

 

 

 出来上がるとこうなります。

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 まあそれなりですね。

 

 あとは導線の根元とか裏面をホットボンドで固めたら完成です。

 右下の青いのは「ターミナルブロック」というもので、導線をそのままねじで接続できる便利端子です。

 

 

 最後に動作確認をして完成です。動作確認がところどころで出来ればいいのですが、この工作ではそうもいかないのでドキドキでした。

 運よくうまくいってたので、完成です。

 

 これで、R+L=NとU+D=UのSOCDクリーナーが出来上がりました。

 

まとめ

 論理回路の仕組みを、そのままにロジックICの設計に落とし込むのは意外と大変です。そのうえ、VssやGNDとの接続を考えるのは骨が折れました。

 はっきり言って、この程度のSOCDクリーナーなら買ったほうがいいです。電子工作の品物自体は安いものが多いですが、製作時間がかかるのでコスパ悪いです。Jasen's Customさんから買うといいでしょう。

Simultaneous Opposite Cardinal Direction (SOCD) Cleanerjasenscustoms.com

 暇で金がない私のような人なら作ってみてもいいかもしれませんが、絶対にお勧めしません

 

 

以上です。

【SOCDクリーナー】③ 論理回路編

論理回路でSOCDクリーナー

論理回路とは

 私がSOCDクリーナーを自作するにあたって用いたのは論理回路というものです。

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論理回路の例 左が入力口で右が出力口


 

 論理回路とは、ある入力を検知すると、決まった法則に従って出力するという変わった回路です。

 例えば、二つの入力口のうち両方とも入力があった時だけ出力するものがあります。これをAND回路とかANDゲートと呼びます。ほかにもNANDゲートやORゲートなど様々です。

 

 この仕組みを使えば、左右同時押しの時に出力をゼロにしたりすることができます。

 

 論理回路について詳しく知りたい方は、論理回路と検索すれば情報はいっぱい出てきますので、そちらを見てください。

 

 ここからは、ある程度論理回路について知っていることを前提で書いていきます。といっても、私もそんなに詳しいわけではなく、このSOCDのためにだけ勉強した半端者なので、そこまで難しい内容にはならないと思います。

 

 アナログスイッチを使う

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 上の画像は「アナログスイッチ」というものの仕組みを表したものです。

 スイッチにつながる端子に信号を送る(電圧をかける)ことで、スイッチを切り替えるというものです。

 

 前回の記事では、「GNDと同じ電位」につなぐことでパッドの基盤は反応する、と書きました。

 しかし、最初のころそれが信じられなかった自分は、このアナログスイッチを制御することでSOCDクリーナーを作りました。これなら確実に基盤の端子をGNDに接続できるからです。

 

 論理回路には、ANDとXORを使いました。言葉で説明するより、動画で見たほうが早いので下の動画をご覧ください。
 


SOCD cleaner R+L=N using analog switch

 


SOCD cleaner U+D=U using analog switch

 

 上の動画は左右同時押しでニュートラル、下の動画は上下同時押しで上優先の仕組みを表しています。

 

 線が緑色になっている状態が電位が高い=信号ありの状態で、白くなっていると電位が低い=信号なしの状態です。

 こうして制御されたアナログスイッチで、パッド基盤上の端子とGNDとを接続してやれば、立派なSOCDクリーナーです。

 

 論理回路の組み合わせは無数に考えられるので、もしかしたらもっと効率的な回路の作り方があるかもしれませんが、私はこれを考案して作りました。

 

 

アナログスイッチを使わない

 

 私がアナログスイッチを使った理由は、確実にパッド基盤を動かすためでした。

 しかしながら、理論上はそんなことをする必要はなく、「GNDと同じ電位」に接続できればいいのです。

 

 論理回路にとって、「GNDと同じ電位」というのは「信号がない」「入出力がゼロ」であるということです。

 

 ここで、論理回路とパッド基盤のGNDが共通になるようにしてやれば、パッド基盤にとってのGNDと、論理回路にとっての信号ゼロが同じ電位を持つことになります。

 

 つまり、論理回路のゼロ状態の出力口と、パッド基盤のGNDでないほうの端子とをつなげてやると、パッドは「GNDにつながった」と検知することになります。

 

 このようにして、アナログスイッチは省略してやることができます。

 

 そうすると、論理回路の組み方は下のようになります。


SOCD cleaner R+L=N using only NAND gates


SOCD cleaner U+D=U using only NAND gates

 

 上が左右でニュートラル、下が上下で上優先です。

 

 先ほどのアナログスイッチを使った場合とは、出力が正反対になっているのが分かるでしょうか。このように、入力されたときに出力をゼロにしてやることでもパッドを動かすことができます。

 

 

 こちらの、アナログスイッチを使わないほうはまだ実際に作ったわけではないので、製作が終わり次第記事にしたいと思います。

 

 追記

 記事になりました

tunnel-the-hitboxer.hatenablog.com

 

まとめ

 今回はかなり難しい内容になりました。あまり難しいことを考えないで結果だけ述べることを心掛けたので、消化不良な感じがあります。

 ここが分からないよという方は、コメントください。

 

 

以上です

 

【ヒットボックス】小話② つっかえ棒の話

つっかえ棒、あるいはダンパー

 

 ある日のことでございます、他の格ゲーマーが持っていたRAZERのパンテラを見て驚きました。

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なにこれ、かっこいい!!

 

 もともと自作ヒットボックスは、ちょこちょこ手入れしたり改造したりしていたので、何とか開きっぱなしにできないかと考えていました。

 すると、このRazerのパンテラにはつっかえ棒があるじゃないですか!!

 真似しなきゃ!!

 

 

 というわけで買ってきたのがこちら

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 ダイソー、黒い突っ張り棒です。もちろん百円

 ダイソーにはほかにも様々なサイズの突っ張り棒があり、これは使えると思いました。

 

 伸び縮みのサイズ的にもちょうどよく、中に収納もできるのでいい買い物でした。

 

 自作のヒットボクサーで、ふたが閉まってしまうことに悩んでいる方はお試しください。

 

 

以上です。