【SOCDクリーナー】② パッド基盤との関係編
乗っ取り基板にとってのSOCDクリーナー
実のところ、ゲームパッドの乗っ取りにおいて、システム上はSOCDクリーナーは必要ありません。
なぜかというと、たいていの基盤にはすでにSOCDクリーナーが備わっているからです。
下の記事では、私が使っている基盤の同時押しの仕様について書きましたが、他のコントローラーでもそういった類のものが内蔵されているようです。
tunnel-the-hitboxer.hatenablog.com
それでも、乗っ取りヒットボクサーにとってSOCDクリーナーはあったほうがいいと思います。
それは、基盤によってその同時押しの仕様は大きく異なるためです。
クセのない基盤ならいいのでしょうが、このワイヤードコントローラーライトのように左優先とかいうわけわからん仕様になっていたら困りものです。
したがって、乗っ取りヒットボックスにSOCDクリーナーを入れるのは、システム上ではなくプレイのために必要だと言えます。
パッドについての基礎知識
SOCDクリーナーを作るまえに、パッドがどのようにボタンが押されたことを検知しているかを知っておくことが必要です。
少し乗っ取りについて調べるとわかることですが、基盤のICが、ある端子がGND(グランド)に接続されたことを検知すると信号を出す。ということです。
ここをもう少し詳しく解説します。
ある端子がGNDに接続されるというのは、本当にGNDに接続されたことを感知しているのではありません。実際の意味はある端子の電位がGNDと同じ電位に下がったということを検知しているのです。
こういった検知方法はArduinoなどのマイコンでも使われるものです。
本来のパッド基盤ではGNDに直接導通させることでその状況を作っていますが、理論的に言えば別の回路で生まれた「GNDと同じ電位」に接続させてもいいことになります。
ならばその「GNDと同じ電位」をどうやって作るかという話になります。それには主に二つの方法があります。
一つは論理回路、ロジックICを使う方法
私の自作SOCDクリーナーは最初の論理回路のほうを用いて作ってあります。
論理回路については続きの記事をお読みください。
以上です。